シンスプリント
我慢しないでください!! 早めの治療が早期回復に繋がります。
患者さんは骨に痛みを感じる表現をしますが、痛みの元は骨を覆っている骨膜が炎症を起こしています。
「シンスプリント」の正確な診断名は...❝脛骨過労性骨膜炎❞といいます。
中学生~高校生の方に多く、部活で走り込みやジャンプが多い人になりやすくなります。
急に運動量が増えたり、練習環境の変化によって発生することが多くなります。
痛みの部位は、下腿(すね)内側に位置する脛骨の下方1/3に発生します。
《 なぜ、シンスプリントになるのか? 》
足部にはアーチ(土踏まず)があり、これが機能すれば衝撃を吸収してくれますが、このアーチが潰れてしまうと衝撃吸収がしっかりと出来なくなり、足底から関節や下腿部の骨、筋肉に大きな負担がかかってしまうからです。
そして、筋肉がスネの骨膜を繰り返し引っ張ったり、摩擦が起こることで骨膜の炎症が生じてシンスプリントになります。
《 原因 》
・使い過ぎ、オーバーユース
・硬い地面での走り込み
・悪いランニングフォーム
・足に合わない、クッション性のない靴
・筋肉の酷使
・筋力不足、柔軟性不足
・扁平足
初期段階であると運動には支障がないため、そのまま継続して運動をしてしまいがちです。
オーバーユースによって悪化してしまうので、早めに治療をすることが大切です。
《 治療法・予防法・改善法 》
『第一は、長期間休めることです』
休むことが出来ない場合は、患部を15分くらいアイシングしたり、入念なストレッチでケアしましょう。
運動時以外にもアイシングを行なうと、より効果的です。
症状が軽くなったからと、すぐに運動を再開すると症状が再発する恐れがあります。
また、日頃から下腿部や足底のストレッチを行ない、柔軟性を高めることも大切です。
土踏まずが下がってきていることも1つの原因なので、土踏まずを上げるためのテーピングやインソールを使用することも効果的です。
当院では、各種物理療法、テーピング、マッサ-ジ、ストレッチを施して、しっかりと治療を致します。
長期でお悩みの方にはショックマスタ-も有効です。
シンスプリントの痛みは我慢して運動をしていると、「疲労骨折」を起こしてしまう場合もあるので、スネに痛みを感じたら、すぐに治療を受けましょう。